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PETGの透明を何とかきれいに印刷したい「実験計画法 直行表でのアプローチ」

1mmノズルでPETGをきれいに印刷したい。

でも、条件が出ない・・・ということが続いているので実験計画法を使って調節してみます。

テストサンプルとしてφ30のカップ(厚み1㎜)を作ってみました。

テストサンプル

糸引き、コブ(表面のでっぱり、写真中央、ノズルを走らせたときに引きずるのが原因)、泡立ち(壁の透明樹脂が泡立ち強度の低下と透過度の低下を招く、引き戻しを行うと顕著)、つながりのコブ(Zホップ時に溶融樹脂がツノになり飛び出る)の観点で確認しました。

要素は、今までの経験で関係ありそうなものを並べてL8としました。

直行表

具体的な値は、次のようにしました(値は経験値から振ってます)。

で、CURAでパラメータをいじって印刷。

実験結果一覧

糸引き、泡立ち、つなぎ目ごとにランキングをつけてその値を利用して計算しました。本当は、糸引きの度合いや泡立ちの度合いを数値化すればいいのですが、今回は簡単のためにランキングの値を利用しました。

見たい要素以外の部分を合計し、低いほうを見つけるようにしました。

この表から最適なパラメータを考えましたが、温度、フロー、外壁移動距離、Zホップ高さは共通でしたが、引き戻し長さ、印刷速度が目的によって異なりました。

今回は、えいっで次のように最後に実験を行いました。

比較的きれいになり、糸引きはほぼ最小できました。しかし、泡立ちは起きているのと、ノズル経路のコブが出ています。

次は泡立ちと、コブの関係をもうちょっと詰めていきたいと思います。