ビックカメラを歩いていたら、モジュール化された延長ケーブルを見つけたので楽しくなって買ってみました。レゴ好きなので、楽しくなりました。
この製品は、既存のコンセントと互換性を保ちながらモジュールとして利用できます。
モジュール化を考える場合に考えなくてはいけないことの1つは、「設計費用、原材料費はモジュール機能実現の分高くなる」
- 互換性や接続のため、ほぼ全パターンを網羅的に考える必要があります。検討の時間は長くなります、設計時間は長くなり、費用は大きくなります。
- モジュール化の接続部分の構成(モジュール実現機能)のためにコストが上がります。今回の例だと、モジュール実現機能は1つの製品ごとのプラグ部分とロック部分です。この部分は、完成品の4つ穴スイッチ付きコンセントを買った不要です。
- 設計時の機能確認、生産時の品質確認もモジュール実現機能のために時間がかかります。
コスト的には高くなりますが、メリットは次に用になります。
- 仕様違いに新規開発費用を抑えられる。今回の例だと、7つ穴付きスイッチ付きコンセントを新規開発費用をかけずに市場に提供できます。結果、ユーザーに寄り添った製品を提供できます。
- 製品の在庫がしやすい。仕様がたくさんあると、受注生産になりがちですがモジュールで在庫することが可能になります。
- 量産効果でコストダウンもある程度期待できる。どこでモジュールを分割するかが影響します。
- 部品やモジュールで量産効果が出ることもある(特に少量多品種の量産効果が聞いにくい製品)。
- (BtoC)組み合わせが顧客の楽しみになる
多々、メリットはありますが、設計時に、どこでモジュールを分割するを考える必要がありますが、どう発注するか、在庫するか、カタログにどう記載するかまで考えないといけなくなってきます。
とくに新規にモジュール設計を採用する際は、商売全体を考えて設計していかなくてはいけません。よく関係部署とすり合わせてください。